京都市東山区に、京町家を利用した移住体験施設「柚の木庵」がオープンします。京町屋に住むことができ、住むだけではなく、周りの人と交流することができる施設を作ることで、将来京都に住みたい、と考える人を育成することが目的なようです。
京町家改修「柚の木庵」オープン 東山 /京都(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160423/ddl/k26/040/533000c
このような、「地域の古い住宅を改修して、移住者に向けて体験施設を作る」ということは全国的に行われていることであり、珍しいことであるとは言えません。しかし、「京町家」と言われると魅力があるように思えるものであり、そこに住みたいと思う人もたくさんいるのではないでしょうか。
このような取り組みを考える上で重要なのは、移住体験施設は「最終段階の取り組み」であるということです。ばっくりと実際の移住促進活動ごとの段階を考えてみると、以下のようになります。
移住者を獲得できる割合=インターネットでの情報収集で候補に残る割合 × 実際の移住相談窓口などで候補に残る割合 × 実際に行ってみて(移住体験をしてみて)候補に残る割合
それゆえに、実際に移住体験をしてもらうような段階に多くの移住希望者を流入させることができていないケースにおいては、前段階に注力することも重要だといえます。どの部分が弱いのか、ということを考えることで、全体の数値を向上させることができるでしょう。
インターネットでの移住PRに関してですが、以下の点には留意しなくてはならないと思います。こちらもあわせてご覧ください。
バズ狙いの前にやるべきこと〜自治体の移住・観光PR動画で意識したいこと3点〜
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。