政府「地方創生カレッジ」開講予定 地方創生に向けた人材育成に取り組む

政府は方針として掲げている「地方創生」に向けた人材を育成するために、年内に「地方創生カレッジ」を開講することを決定しました。開講される授業に関しては、必ずしも明確に示されていませんが、「地域の実情に合った観光振興策、移住受け入れなどの専門家による講座を設ける」とのことです。

地方創生へネットに「大学」 政府、500人以上の人材育成 (日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS25H5S_W6A320C1MM0000/

日本でもオープンオンラインで様々な授業が受けられるようになっていることは、勉強したい人にとっては非常に素晴らしい環境であると思います。地域活性化の専門家から授業が受けられる、ということもあり、他の事例を学んだり、アカデミックな知見を学んだりする上で、非常に重要なのではないかと思います。

その一方で、今日出版される地方創生に関する本を読んでいると、成功事例の紹介に終始し、理論的な分析を行なわないものが散見されます。つまり読んでも、「ふむふむなるほど、でどうすれば成功するんだろうか?」で終わってしまうようなものです。

「地域活性化」や「地方創生」という言葉は漠然としすぎていまして、よく分からない言説が流通している分野のひとつだと思っています。しかし、顧客にとっての価値を考え抜くというマーケティングの視点が不要であることは絶対にありません。そういったことについて適切な情報提供がなされて欲しいな、と思います。

本サイト通助もアカデミックな知見を重要視しています。あまり目立たないですが、こういったコーナーもありますよ。
本の紹介

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。