北海道が移住情報ポータルサイトを設立

北海道が道内自治体への移住を促進する目的で、仕事や住まい、暮らしなどに関しての情報を発信するポータルサイト「北海道移住まるごと情報サイト~SHIFT LIFE北海道~」を開設しました。

移住情報ポータルサイト「北海道移住まるごと情報サイト~SHIFT LIFE北海道~」の開設について(共同通信社PR)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201602177990/

北海道は移住先として人気がある都道府県のひとつです。北海道内の情報が集中して面白く提供され、北海道への移住者が増えて行く可能性は十分にあります。

その一方で「都道府県レベルでの移住ブランド樹立」という方向性には、やや違和感を感じます。都道府県レベルだと、すべての自治体を総花的に取り上げざるを得ず、「ひとつのストーリー」を構築することが難しいように思うのです。北海道というある程度のブランドを持つ地域でも、広大なゆえに数多くの自治体で一致したイメージを打ち出すことは難しいでしょう。

移住促進に関して情報を発信する際には、市レベル、あるいはさらに小さなスケールでの情報発信が行われるべきであると考えています。小さなスケールにおいて、どのような魅力があるか、ということを考えていく必要があるかと思います。

余談ですが、京都府や北海道はしばしば地域ブランドの成功事例として取り上げられます。しかし、これらは特殊事例すぎて、小規模自治体レベルに安易に適用することは難しいのではないかと考えています。これらの事例は鵜呑みにしないことを意識することが望ましいかと思われます。

移住促進に関するPRについては、以下の記事で詳しく述べています。こちらも併せてご覧ください。
移住政策を考える人のための「移住・交流情報ガーデン」「全国移住ナビ」入門

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。