千葉商科大学の学生が、フリーペーパー「市川細見記」を作成し、地域の魅力を発信しています。発行されているフリーペーパーによって、地域の人が地域に愛着を持つ機会や、観光客の魅力の向上などがもたらされているようです。
学生視点で地域文化を情報発信 政策情報学部朽木ゼミが地域紹介冊子「市川細見記」を刊行(dot.)
http://dot.asahi.com/business/pressrelease/2015101200022.html
文化人類学・民俗学的手法を用いて面白い地域文化を発掘するという視点、それ自体がとても面白いし、意味があることだと思います。その上で、フリーペーパー作りなどを考える上では、最初に、どのような施設を取り上げるか、ということを考えるのではなく、最初にどういった層にそのフリーペーパーを読んでもらい、どのようにふるまって欲しいのか、ということを考えなくてはならないと思います。この事例の場合、例えば自治体史的にとにかくディープにすることで今住んでいる人たちが、昔を思い出せるようにするということなのか、あるいは若者に対して商店街の楽しさを伝えることで近隣の大学生が、商品を購入できるようにする、ということなのか、必ずしも明確とはいえません。この事例においてもこういった部分において、ターゲットの明確さが必要なように思いました。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。