移住者に100坪980円で土地を提供 北海道深川市の事例

北海道深川市が、人口減少を食い止めるために、980円で100坪を販売する方針を決定しました。北海道では、いくつかの自治体において、移住者に対する格安での土地の販売・土地の無料譲渡などが行われています。

宅地100坪980円 深川市、格安販売で移住促進(北海道新聞)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0188910.html

弊社ではよく「Value = Equity / Price」(弊社の無料レポートより)という公式を用いて価値の向上について解説しています。移住において大幅値引きなどの方向性によって、価値を上げることは、安易に「安かったから来てみた」という人を街に増やすことに税金を利用することになり、多くの問題があると考えます。移住を促進するのであれば、絶対に価格を下げる方向ではなくて、価値を上げる方向で促進しなければなりません。北海道には北海道なりの価値があるのですし、担当者も「お米や野菜がおいしく、静かで、札幌や旭川への交通アクセスもいい」と言っているのですから、自治体の魅力を上げることを考えずに、値下げに走ってしまうことは、あまりにも残念であると考えます。来年度以降、980円だから移住する人、980円なら移住してもいい人にしか相手にされなくなってしまうように思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。