大学生が市の観光ツアーを企画 養父市の事例

観光学を学ぶ大阪の大学生が養父市を訪れています。数年かけて養父市のことを学び、最終的に旅行会社にツアーを提案することを目的としているようです。

観光学ぶ阪南大生、養父訪問 ツアー企画で提案目指す(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201509/0008387484.shtml

こうした、大学生を使った観光ツアー企画は地域活性化の施策としてしばしば行われています。そういった取り組みの最中に地元の人々から大学生に向けて言われがちなのが「こういった機会以外で自らお金を使って来てほしい」「なぜこれ以外の予定で来てくれないのか」といったものです。この意見は的確に的を射ているのですが、学生が来ない理由が単純であることをあえて考えないようにしているもののように感じます。学生からすると理由は非常に単純で、「お金を払ってまで来たいと思わないから(暇ならユニバ行くよね、といったもの)」、「単位がもらえないなら来る意味がないよね」ということなのでしょう。

地域が大学生を呼んで観光ツアーを作る、ということを税金を使って行うのであれば、その取り組みの目標は非常にシンプルで、「授業外でも学生が訪れるような、学生にとって価値のある観光ツアーを本気で学生に作らせること」、それだけです。これが無理ならわざわざ大学生をターゲットにしないほうが良いのではないかと思います。そのような土地には別のライフステージ層のほうが魅力に思う人が多いのでしょう

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。