しらさぎの今後を協議 速さ以外に価値は見いだせないか 福井県の事例

北陸新幹線が開通していくらかの時間が経ちました。北陸新幹線開通の影響を受けて、しらさぎやサンダーバードの今後について福井県知事とJR西日本の来島社長が協議を行った模様です。

しらさぎ存続協議へ、JR西社長 新幹線開業後、西川知事に意向(福井新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/102399.html

新幹線開通は、「万人が利益を得られる」として盛んにもてはやされる傾向がありますが、実際に地域活性化を考える中で起こっている現象としては、「どのように新しい競合相手(新幹線)と競っていくのか」ということを考えなくてはならない状況に追い込まれる、ということがあるでしょう。

新幹線は「最も速く、最も効率がいい」という部分において、非常に大きな価値を持つ乗り物です。これと競合していくことを考えなくてはならない在来線が厳しい状況に追いやられる、ということもよく理解できます。

その中で、在来線や周辺の観光地が考えていかなくてはならないことは、「速さ・効率」という部分で競争せずに、勝てる部分において競争すること、そのための施策について考えていくことだと思います。

例えば「遅く走る」ことに価値がある、ということを少数の人に対して投げかけて行ってみる、といったことが重要なのではないかと思います。より小口でありながらも、強い欲求を持っている人に対して、価値を訴求してみることを模索してみることが大事かと思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。