英国のEU離脱、地域経済の活性化に与える影響を考える 山梨県の事例

国民投票により、英国の欧州連合離脱が決まりました。日本の地域社会の活性化を考える上で、英国のEU離脱はどのようなプラス・マイナスの影響を与えるのでしょうか。

英EU離脱 山梨県内にも衝撃 円高株安、観光・地場産業へ懸念(産経新聞)
http://www.sankei.com/region/news/160625/rgn1606250030-n1.html

この記事において指摘されている影響の中で、多くの地域に関係すると考えられるのが「円高によって外国人観光客減少の可能性がある」ということでしょうか。近年多く見られるような「大人数の団体ツアーで日本を訪れる」というケースは円高によって少なくなっていくかもしれません。

その一方で、諸外国に日本観光の情報が行き渡ったことや、日本の様々なことに注目されていることによって、外国人にとっての日本を旅行することで得られると認識されている価値の上昇、という現象も同時に発生しているといえるでしょう。

このような環境下で外国人観光客によって地域活性化を達成しようとすることを考えるときに大切なことは、外国人に対して「この場所でしか楽しむことができない尖った魅力」を伝えていくことだと思います。

安易に「外国人観光客」といっしょくたにして考えるのではなく、外国人を「何を体験したいと考えているか」、「どのような感情を味わいたいと考えているか」という部分をベースにして分解し、どの層に訴求するのか、どのように訴求するのか、ということを考えていく必要があると思います。

ニーズの分解については、こちらの記事で詳しく触れています。

決定木 vs 因子クラスター〜セグメンテーションのお話(1)


外国人観光客のニーズ把握に関しては、こちらの記事でも触れています。

外国人観光客のニーズ把握には外国語ガイドブックが参考になります


「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。