伊勢志摩サミットのお土産 本当にそれで大丈夫?

本日から2日間にわたり、伊勢志摩サミットが開かれます。三重県に限らず日本の都市部でも、警備や交通規制などが強化されています。

伊勢志摩サミット開幕に向け 現地の準備大詰め(NHK NEWS WEB)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160525/k10010533961000.html

サミット開催に伴い、日本も含めた、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカの7ヶ国とEUの首脳や議長が三重県志摩市に訪れます。三重の特産品や伝統工芸品を紹介する三重情報館も設けられており、海外のメディアに地域の資源を取り上げてもらういい機会になります。三重産の食材(松坂牛や、伊勢海老、伊勢茶など)を使用した料理を参加者に提供する等、この2日間で地域の魅力発信を徹底的に行ってほしいところです。

伊勢志摩サミットの応援商品として、伊勢茶スイーツや伊勢海老コロッケ等の期間限定土産も発売されていますが、こういった配布型の土産物は、海外の人には響かないでしょう。

そもそも、日本人と海外の方の「お土産」に対する概念は全く異なっており、その用途も全く違います。私たち日本人は、観光先での体験・思い出を他人におすそ分けするためにお土産を購入しますが、海外の方は、他人にあげるためではなく自分の観光記念になるようなものを購入する傾向があります。食品よりも、地域の風景が描かれた置物や伊勢の名前がプリントされたマグネットなどの方が好まれるのかもしれません。

今回のように世界的に注目されるチャンスが地域に訪れた場合、海外目線で土産物の開発に取り組むべきだと思います。
海外向けの土産物については、こちらのコラムも参考になると思います。

日本人向けの商品だけで良いのでしょうか?~お土産とスーベニア~

外国人観光客のニーズ把握には外国語ガイドブックが参考になります

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。