インバウンド誘客に向けて、四国はブランド化できるのか

四国ツーリズム創造機構は、2018年に訪れる外国人延べ宿泊数の数値目標として、2014年度の約2倍の65.5万人が宿泊したと発表しました。これに伴い、国内大都市からの誘客、インバウンド誘客、四国ブランド確立の3つの柱が具体的な戦略として取り上げられています。

訪日客宿泊、倍増めざす 四国官民の団体、18年65万人に(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02135630Q6A510C1LA0000/

最近では、行政にもインバウンド促進課等が設置されるようになり、訪日外国人が地域にもたらす影響はますます大きくなると考えられます。四国もこの流れに乗っていきたいところですが、今のところ四国の魅力というものは国内においてあまり認知されていません。

この記事では、テーマ別観光によるインバウンド誘客を行っていくようですが、具体的にどのようなテーマの設定が必要なのでしょうか。

四国の中でもよく知られている地域として、地域ブランドの成功事例である讃岐うどんで有名な香川県が挙げられます。「香川県で讃岐うどんを食べるならここ!」といった特集も組まれていますし、うどんを食べに四国を訪れる観光客も多くいます。

しかし、上に挙げたような効果は、うどんが親しまれている日本だからこそもたらされているものであることを忘れてはいけません。うどんを食べたことがない海外の観光客が、食べたことのないものを狙って全く知らない地域に来る見込みはあまりありません。

国内で成功している事例が、必ずしも海外向けの観光客にも成功するとは限りません。海外の外国人のニーズを捉えたテーマ設定を行う必要があります。

海外の観光客向けのテーマに関するケーススタディに関しては、こちらもごらんくださいね。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。