五輪サーフィン会場誘致合戦が進展、その後の展開は いすみ市・一宮町・勝浦市

東京五輪の追加種目の候補として挙がっているサーフィン競技。サーフィン競技の開催地になることで地域活性化を図ろうと、多くの地域が開催地としての名乗りを上げています。

五輪サーフィン わが浜で…自治体 誘致に熱(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160316-OYTNT50320.html

サーフィン会場になることにより、五輪時に観光客が増えることによって地域活性化を達成しようと思っているのであれば、必ずしもそれは正しくないのではないかと思います。五輪会場になることによって観光客は増えるでしょうが、その観光客がは「サーフィン」を見ることに興味があるのであって、積極的に地域で地場の食材を購入したり、というような「客単価」は必ずしも高く無いことが想定されるからです。コンテンツを利用して地域に観光客を誘致するときに陥りがちなミスのひとつといえるでしょう。(詳しくはこちら。

このことを地域活性化に活かしていくことを考えると、もう少し長期的な視点で見るべきでしょう。たとえば、五輪会場に決定したこと・波が良いことを東京圏のサーファーにアピールし、五輪後に東京圏でサーファーといえばここ、というような状況を作り、観光客や移住者を増やしていく準備をすること、または「綺麗な波と海」という部分をウリにして、訪れる人々に対して美味しい魚介類を提供していくことで顧客単価を上げていく準備をすることなどが求められると考えます。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。