超低速列車「スノータートル」が人気を集める 新潟県の事例

11月7日、北越急行が超低速「スノータートル」の運転を行いました。「スノータートル」は、快速電車で約1時間程度かかる運行区間を、4時間かけて走行する超鈍行列車です。しかし、その分様々な名所でガイドが行なわれるため、参加者からは非常に好評だったようです。

超低速列車「スノータートル」走る 背景に新幹線の存在 新たな道を歩み始めた北越急行(乗り物ニュース)
http://trafficnews.jp/post/45566/

速さ・効率性といった価値では新幹線などの超特急に勝てない、といった社会環境の中で、違った価値を創りだし、発信することによって人気を集めている非常に面白い事例だと思いました。

地方の鉄道路線において、人気アニメなどのコンテンツとコラボレーションを行い、参加者を増やす、という取り組みが盛んに行われていますが、それらはあくまで、鉄道路線そのもの、そして地域の価値を増加させるものではありません。しかし、この事例においては「多くの人にこの地域へ興味を持ってもらい、訪れてもら(本文より)」うために電車が利用されています。鉄道への興味から、地域への興味、というような段階が意識されており、地域経済へ与える影響も大きいことが予想されます。

これからこの企画への応募者がどのように変化するのか、あるいは、どのようにこの成功事例を一般化すればよいのか、考えていきたい大きなテーマです。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。