自治体のLINEスタンプ発売相次ぐ 若い世代を対象に 兵庫県の事例

若い人々の間で多く利用されている無料通信アプリ「LINE」。自治体のゆるキャラや観光施設をLINEのスタンプにすることによって、自治体のPRを行おうという取り組みが兵庫県でも盛んに行われています。

若い世代へ浸透狙う 県内自治体 LINEスタンプでPR(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201510/0008511011.shtml

LINEのスタンプで自治体をPRしようとする取り組みに関しては、2点明確にしなければならないことがあるように感じます。
(自治体のPRに関して、こちらの記事もどうぞご覧ください。)

バズ狙いの前にやるべきこと〜自治体の移住・観光PR動画で意識したいこと3点〜

1点目が、「若い世代」とは誰なのか、という部分です。LINEの利用者は確かに「若い世代」中心ですが、「若い世代」と一口で言っても、高校生から若手社員、専業主婦・主夫まで多様で、ライフステージは全く異なります。どのような層がどのような場面で利用する、目にするスタンプなのか、ということを意識しなければならないでしょう。

2点目が、スタンプを購入した、あるいは見た人がどのような行動をとることを期待しているのか、という部分です。ゆるキャラの宣伝に終始することになると、「そのキャラの魅力」という部分で話が終わってしまい、その土地について興味を持ってもらう、実際に訪れてもらうというところまではいきません。

PRの手段としてLINEスタンプを用いている、ということを意識しなければならないと思います。

LINEスタンプもまた、自治体によるゆるキャラなどにも同様に見られる、「目的と手段の混同」という問題を常に抱えているテーマだと思います。これについて、弊社の無料レポートで「どのように設計していくことが望ましいのか」ということを詳しく述べています。詳しくはこちらをご覧ください。
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