アマチュア強豪サーファーである、宮坂麻衣子さんが北海道広尾町に移住しました。宮坂さんによると、広尾の波は「一気に崩れるのではなく、ゆっくりと割れていくので長時間乗ることができる」そうで、そこが移住の決め手になったようです。
千葉から広尾へ波求め単身移住 広尾高2年の宮坂さん、サーフィン全国へ(北海道新聞)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0192471.html
以前、移住者に100坪980円で土地を提供 北海道深川市という記事で、広尾町と同じ北海道において、「安売り」という手段を用いて、移住を活発化させているという事例を紹介しました。
一時期話題になりました、「移住で牛一頭」と同様に、このような「値引き・特典」による移住の活発化は、地域の魅力を逓減させるだけで長期的なものではないと指摘できます。
その一方で、「少数のプロフェッショナル」に対して抜群の魅力を提示することで、移住者の獲得に成功しているのが広尾町(ウィンタースポーツの聖地として注目を集めるニセコ町なども同様)です。
この事例においては、「プロサーファー」に対して、「崩れにくい波」という価値を発信することで、サーファーを移住させることに成功しています。移住政策などの、「人生でそう何度もできないこと」の促進を考える上では、まず、少数の人に対して「絶対に移住したい!」と考えてくれるような魅力を発信していくことが極めて重要であると考えます。
弊社の無料レポートからの引用ですが、「価値 = 品質 / 値段」という計算式で、地域活性化を考えていくことは非常に重要だと思います。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。