「おもてなし」は戦略の中核足りえるのか

英国人であるデービッド・アトキンソン小西美術工藝社社長が、日本の観光戦略に対して痛烈な批判をしています。滝川クリステルさんのオリンピックプレゼンからでしょうか、おもてなしがある種日本の価値であるようにもてはやされていますが、それに対して真正面から疑問を投げかける、日本にとって重要な指摘だと思います。

英国人、「おもてなし至上主義」日本に違和感〜わざわざ海外に「もてなされ」に行きますか?(東洋経済)
http://toyokeizai.net/articles/-/70079

観光に限らず、マーケティングで重要なことは、顧客に対してできるだけ独自の価値を提供すること、そのために価値を正しく認識してもらうことです。上記記事では、「おもてなし」はその価値が外国人には伝わらない、「おもてなし」自体が目的になることはありえない、そのように断じています。つまり、日本人にとっての価値というのは、必ずしも顧客にとっての価値ではないという指摘です。どこか「いいものを作れば売れるんだ」に近いものを感じます。

顧客にとって行動を促す価値はなんなのか、あったらうれしいけど・・・程度は本当に行動を呼びこむような価値なのか。観光に限らず、常に考えていきたいポイントを問題提起してくれる記事だと思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。